2026-01-06

会計ソフトとの7ヶ月間に渡る格闘

2025年3月に定年退職して、2ヶ月の準備期間を経て、6月に個人事業主として起業した。

青色申告して60万円の控除を得るために、会計ソフトの freee会計 を契約して日々の入出金を記録して、先日2025年の会計を無事閉じることができた。


ここに至るまで、複式簿記の知識がゼロだったので、いろいろとわからないことがあり、非常に苦労した。何が大変だったのかをここに書き留めておきたいと思う。


■会計の期間と起業日について

会計の期間は1月1日から12月31日の一年間が基本だ。しかし、起業日が6月1日だったので、1月から5月までの期間は起業前となる。このシチュエーションは起業の最初の年だけなので、そのような設定を freee会計上ですることができない。

起業前の開業にかかった費用は、開業費として経費計上できることは知っていたので、起業前に準備したPCなどの費用は集計して、領収書も全部取っておいた。

銀行口座とクレジットカードは、個人の口座と事業の口座を分けたかったので、素早く作れるfreee ライフカードと楽天銀行で、個人事業主としてのクレジットカードと銀行口座を作った。

開業費として買うものは freeeライフカードで購入して、楽天銀行の口座から引き落とされるようにした。楽天銀行には、元入金として事業資金を振り込んでおいた。

freee会計では、登録した銀行口座やクレジットカードから、API経由でデータを取り込んでくれて、その情報をもとにして複式簿記の取引を記録できる。

当然、freeeライフカードと楽天銀行は登録したので、データがfreee会計に取り込まれる。1月から5月の間に開業費として使ったカード情報も取り込まれてしまうのだが、起業前なので無視としていた。

ところが、この間に使ったクレジットカードの費用は、freee会計上、銀行引き落としとしての振替を登録しない限り、永遠に残ってしまう。これはとても気持ちが悪い。

後からわかったのは、1月から5月までに freeeライフカードで使った費用は、「開業費」として登録しておけばよかったのだ。結局、年が明けてから、1月から5月にfreeeライフカードで購入したものは無視ではなく、開業費として登録して、freee ライフカードの登録残高はゼロ円にすることができた。

開業費としてリストしてあったもののうちfreeeライフカードで購入したものの金額は削除した。

■クレジットカードと銀行口座について

クレジットカードでサブスクリプションの支払いなどをすると、クレジットカードと利用履歴は数日遅れて登録され、一ヶ月くらいおくれて銀行口座からまとめて引き落とされる。

これはfreee会計上、非常に面倒くさい。クレジットカードの利用情報を一旦取引として登録し、未決済状態にしておいて、銀行口座から引き落とされたときに振替処理をして決済する。

タイムラグがあるのと、銀行の引き落としは一ヶ月のクレジット利用をまとめられてしまうので、記入漏れがあると会計上でズレが生じてしまう。ズレがあると、なんとも気持ちが悪い。

また、三井住友カードが個人事業主向けにビジネスオーナーズという、屋号付きの口座を作れることがわかった。三井住友カードではVポイントがつくので、クレジットカードはこちらに切り替えることにした。

また、三井住友銀行も個人事業主用に屋号付きの口座を作れることがわかったので口座を作った。

また、デビッドカードを使えば、銀行口座から即引き落とされて、すぐに取引登録できるので、ほとんどすべての購入をデビットカードにすることにした。これで取引と決済のタイムラグをなくすことができる。

ちなみに、デビットカードが使えないケースが稀にあって、その場合はしようがないので三井住友カードを使うようにして、三井住友カードの決済を三井住友銀行の口座から引き落とすようにした。

楽天銀行は口座を作るのは簡単だったが、月末月初にAPIが集中するためか、手動同期ができなくなるのと、PCでログインしようとすると、毎回、生年月日とメールアドレスに送られてくるコードを入力しなければならず、使い勝手が悪いので使うのをやめた。

Microsoft Office Businessをデビットカードで契約しようとしたら、どうしてもうまく行かず、Microsoftに問い合わせたところ、まず、セキュリティ強化のため、デビットカードの設定をNGにしていると言われ、解除してもらったのに、うかくいかず、銀行口座開設時に設定した屋号を正確に入力することでやっと設定ができた。

■開業費の減価償却

開業前に使った費用は、好きなときに減価償却できるルールらしいが、freee会計では何年かの均等割でしか償却ができなかった。

■日帰り出張時の昼食代

日帰り出張時の昼食代は経費にできるものと思っていたが、ChatGPTに聞いてみたところ、経費にはできないとのことだった。宿泊を伴う出張時の食事代は経費にできるらしい。

■家事按分

インターネット代など、プライベートと事業で共用する費用は、ちゃんと根拠を説明すれば、家事按分としてある一定の割合を事業経費にできる。

■請求と振り込み

毎月の事業契約では、月末に役務が終了して、翌月請求し、翌月末に振り込みされるというパターンがある。この場合、仕事をしてから、対価が振り込まれるまで最長二ヶ月かかる。この感覚がなかなかなれなかった。また、12月の業務については、1月に請求書を発行するのだが、会計としては、12月末時点で売掛金として登録する必要があることがわかった。役務が発生したときを基準にする必要があるのだそうだ。

■AmazonBusiness

AmazonBusiness口座をfreee会計に登録すると、何を購入したのかが詳細に登録されるので便利だ。AmazonBusinessの引き落としも、デビットカードにしておけば、タイムラグも少ない。ただ、AmazonBusinessは荷物が届いた時点で情報が登録されるため、デビッドカードでの引き落としの方が先に登録されることがある。AmazonBusinessで取引登録して、デビットカードの銀行口座で振替しないといけないので、一つ手間が増えるが、何を買ったのかの情報が詳細なので、AmazonBusiness口座は利用している。

■個人事業主借り、個人事業主貸し

プライベート資金を事業用に使った場合は、個人事業主借り、事業の資金をプライベート側に回す場合は個人事業主貸しになる。出張時にPASMOを使ったときなどは個人事業主借りとして取引登録する。

■セミナー講師実施時の交通費

リアルセミナーで講師をしたとき、交通費が実費精算だった。事前に交通費を調べて往復分を講師料と一緒に請求書で請求した。この取引登録が難しかった。

講師費用は消費税ありで、売掛金からの売上高になり、交通費は消費税なしで未収入金からの雑収入とした。ここに行き着くまで ChatGPTと何回もやり取りしたやっと腹落ちした。

■インボイス制度、消費税

以前は1000万円未満の個人事業主は消費税込みで受け取った費用に対して、消費税を納付する必要がなかったが、インボイス制度が始まって、消費税を納付しなければならなくなったようだ。そのためインボイス登録番号を取って、簡易課税の事業者として登録した。

■感想

freee会計を使ってみて、いろいろ勉強した。freeeや会計士の人のYouTubeの動画でも勉強したし、一番教えてもらったのは ChatGPTだった。ただ、ChatGPTはもっともよいアドバイスをしてくれるとは限らないので、一旦言われた通りにやってみて、後から修正することも多々あった。複式簿記の仕組みがやっと理解できてきたので、2026年はあまり迷うことなく、取引を登録できると思う。





 

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