2026-01-20

RaspberryPi5を使ったリアル波形描画(2) Linux を使ってみる

 



RaspberryPiの OS は Linux である。RaspberryPi でアプリ制作をするにあたっては、Linux でコマンドを打つシーンが多くなる。コマンドを打ちやすくするために、VNC Viewer をセッティングする。

【VNC とは】

VNC(Virtual Network Computing)は、離れた場所にあるパソコンの画面を手元の端末に表示し、キーボードやマウス操作をそのまま遠隔のパソコンに送るためのリモートデスクトップソフト。

Real VNC Viewer(RealVNC Viewer)は、RealVNC 社が提供しているリモートデスクトップ用のビューアソフトで、離れた場所にある PC やサーバーの画面を表示して操作できるツールで、無償で使える。Home(無料)ライセンスでは、個人用途向けに台数制限付き(例:最大 5 台まで)でリモート接続が可能。

現在、RaspberryPi5 は Wi-Fi に繋がっているので、デスクトップPCに VNC Viewer をインストールして、RaspberryPi5 の画面を PC上に表示させる。こうすると、デスクトップPCのキーボードやマウスを使って、RaspberryPi5 をリモートで操作することができる。

(1) PCに「VNC Viewer」をインストールして起動。(こちらの note記事を参照)



これがRaspberryPi5のスクリーンをVPNでディスクトップPCに表示させた様子だ。下側に出ているのはタッチスクリーンのキーボード。RaspberryPi5にキーボードが接続されていないときにタッチスクリーンを使ってキーボード入力できる、親切な設計だ。ただ、VNCでは使わないので、左上のラズベリーメニュー→ Preferences→Control Centre→Display→On-screen Keyboard を Disabled にしておく


コマンドプロンプト画面は、左上のアイコンをクリックすると表示される。最初はかなり小さい画面になっているので、Edit → Style でフォントの大きさや画面サイズを変更した。

【RaspberryPiに登録されているユーザを確認する】

まず最初に、RaspberryPi5 に登録されているユーザーを確認しておく。

コマンドは cat /etc/passwd。結果は次のようになった。

root:x:0:0:root:/root:/bin/bash
daemon:x:1:1:daemon:/usr/sbin:/usr/sbin/nologin
bin:x:2:2:bin:/bin:/usr/sbin/nologin
sys:x:3:3:sys:/dev:/usr/sbin/nologin
 :
colord:x:107:111:colord colour management daemon:/var/lib/colord:/usr/sbin/nologin
hplip:x:108:7:HPLIP system user:/run/hplip:/bin/false
vnc:x:985:985:vnc:/nonexistent:/usr/sbin/nologin
xxsakai:x:1000:1000::/home/xxsakai:/bin/bash

前半はすべて Linux のシステムが使うユーザーで最初から設定されているものだ。vnc はVNCを使うために追加されたユーザーで、xxsakai は Linux のインストールイメージを作ったときに設定したユーザー(自分自身)である。

これで、システム以外のユーザーは 自分だけだということがわかった。

ちなみに、root ユーザーはすべての権限を持った特権ユーザーで、昔は、root ユーザーのパスワードを設定して、root ユーザーになることができたが、Raspberry Pi 5(Raspberry Pi OS)では root ユーザーのパスワードは「最初から設定されていいない」。

なぜ root のパスワードがないのかといえば、Raspberry Pi OS(Debian系)は、root での直接ログインを禁止し、通常ユーザーでログインして、必要なときだけ sudo で管理者権限を使うという設計になっているからである。

Linux のイメージを作ったときに、ユーザーを設定するので、そのユーザーは sudo を使えるようになっている。コマンドラインで確かめてみる。


sudo グループに入っており、sudo コマンドが使えることが確認できた。

【Linux のアップデートについて】

Linux をアップデートするには、次のコマンドを実行する。

sudo apt update
sudo apt upgrade

update:最新情報を取りに行く(変更なし)
upgrade:実際に更新する(変更あり)


update はリポジトリから最新のパッケージ一覧を取得する。update は何も書き換えない。upgrade コマンドで、最新のパッケージをインストールすることになる。

では、upgrade はどれくらいの頻度でやるべきか。推奨は、月1回程度で、何かの作業が終わった後がよい。避けるべきなのは、作業の途中や動作の確認中だ。

Linux は Windows Update のように定期的にパッチを当てるような仕組みがないので、脆弱性が発見されたときなど、手動で upgradeする必要があるが、upgrade することで、今動いていた機能が動かなくなるリスクもまったくないとは言えないので、頻繁にやることはない。

RaspberryPi5 を設置した直後に upgrage を行ったが、かなりの量の更新があった。アップグレードは節目節目、月イチ程度で行った方がよいだろう。

【Linux でよく使うコマンド】

📌 ファイル・ディレクトリ操作(最重要)

コマンド説明
lsファイル一覧表示
ls -l詳細表示
ls -a隠しファイル含め表示
pwd今いるディレクトリ
cdディレクトリ移動
mkdirフォルダ作成
rmdir空フォルダ削除
cpコピー
mv移動・名前変更
rm削除(注意)
rm -rフォルダ削除(注意)
fileファイル種別確認

📌 ファイル内容の確認・編集

コマンド説明
cat内容を全部表示
lessページ送りで表示
head先頭表示
tail末尾表示
tail -f追記をリアルタイム表示
nano簡易エディタ
vi / vim高機能エディタ
wc行数・文字数カウント

📌 検索・抽出(慣れると超便利)

コマンド説明
grep文字列検索
findファイル検索
locate高速検索(事前DB)
awk列処理
sed文字置換
sort並び替え
uniq重複除去

📌 システム・状態確認

コマンド説明
topプロセス監視
htop見やすい top
psプロセス表示
df -hディスク空き
du -h使用量
free -hメモリ
uptime稼働時間
uname -aカーネル情報
lsblkストレージ構成

📌 ネットワーク

コマンド説明
ip aIPアドレス
ip rルーティング
ping通信確認
ss -lntupポート確認
curlHTTP取得
wgetファイル取得
nmcliNetworkManager操作

📌 ユーザー・権限

コマンド説明
whoami自分
idUID/GID
groups所属グループ
sudo管理者権限
passwdパスワード変更
suユーザー切替
chmod権限変更
chown所有者変更

📌 パッケージ管理(Debian系)

コマンド説明
apt update更新情報取得
apt upgrade更新
apt installインストール
apt remove削除
apt autoremove不要削除
apt search検索
apt show詳細

📌 圧縮・展開

コマンド説明
tarアーカイブ
gzip / gunzipgzip圧縮
zip / unzipzip
xz高圧縮

📌 便利・覚えておくと楽

コマンド説明
history実行履歴
clear画面消去
alias別名
watch定期実行
time実行時間
which実体確認
manマニュアル

今回は、これくらいにしておく。

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