2010-02-04

プリウスブレーキ制御ソフト改変についての考察 (つづき)

プリウスブレーキ制御ソフト改変についての考察』の記事で、情報が確定していないのでトヨタを養護するようなことを書いたら、その後、記者会見があったらしく次のようなニュースが流れた。

【中日新聞:『新型プリウス無料改修 先月下旬まで販売分』より引用】
トヨタ自動車のハイブリッド車「プリウス」の最新モデルに顧客の苦情が相次いでいる問題で、トヨタは4日、2009年5月の発売から10年1月下旬に国内で販売した車両を対象に、ブレーキ制御のコンピューターを改良ソフトに書き換える無料改修を実施する方針を明らかにした。同日午後に会見、これらの対応を説明する。
車両欠陥によるリコール(無料の回収・修理)ではなく、顧客からの要望に応じるサービスの位置付けで、苦情が多い米国でも同じ対応を検討する。トヨタは改修の理由を、ブレーキ時のタイヤロックなどを防ぐ「アンチロックブレーキシステム(ABS)」の作動時に「油圧の立ち上がりが一瞬遅れるため」と説明している。

【引用終わり】

このニュースから読み取れるのは、

・ABSの「油圧の立ち上がりが一瞬遅れる」問題があった。
・この問題を解決するためにソフトウェアを改良した。
・車両欠陥ではない→ユーザーリスクはない(もしくはリスクはあるが受容できるレベルである)

ということのようだ。「油圧の立ち上がりが一瞬遅れる」ことがリスクにつながらないかどうか、受容できるレベルかどうかは、これだけの情報ではわからない。

いろいろ憶測するよりも正しい情報が発信されるのを待った方がよさそうだ。もしも、回生ブレーキサブシステムと油圧ブレーキサブシステムとABS機能を統合したのであれば、安全アーキテクチャの分析の問題になると思う。

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