なにはともあれ、健康を害するといかに健康であることがありがたいかが身にしみて分かる。そう感じることはこれまで何回かあったが、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」で調子がよくなるとすっかり忘れてしまう。
体調が悪いと集中して仕事をすることができない。知的労働力がほとんどを占めている21世紀の社会において知的生産性が低下するのはたいへんなことだ。
そう考えると健康で集中力が高いときにいろいろやっておけばよかったと感じる。貴重な時間をボーッとしていたりテレビを見てしまったりして過ごすのはもったいなし、一日一時間ずつでもやっておけば進んでいただろうという仕事もあった。ちょっとしたマイナスの気持ちが51対49の勝負を「今日はやめておこう」というネガティブな判断に導いてしまう。
生活にメリハリを付けて働くときは働き、休むときは休んだ方がいいのはわかるが、大人になるとプライベートな時間を自己研鑽の目的に使うには誰も束縛してはくれないので、楽な方向に流されないようにしなければいけない。
体調を崩して思うのは、健康管理をキチンとやることも自己管理の範疇なんだなということだ。身体が資本だということは病気になるとよく分かる。
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