背景は 2011年に広島で開催された ISSRE 2011 に 3名(慶応の白坂先生と電通大の西先生と私)の医療機器をテーマにした論文
(Feature Analysis of Estimated Causes of Failures in Medical Device Software and Proposal of Effective Measures) が Industrial Paper で採用されたこともあり、今回、 ISSRE ではじめて医療機器の信頼性やリスクマネジメントについて議論するワークショップ
(The 1st Workshop on Software Reliability/Dependability/Risk Management in Medical Devices
)が開催されるということで、これに同じ3名で議論していたネタを投稿したのだ。
自分はこの手の国際シンポジウムへの論文投稿というものがどれくらい難しいのかよく知らないのだが、出せば必ず通るといったようなものではないらしく、採用されたら「パチパチ」ものらしい。
ISSRE 2011のときは、1枚のアブストラクトと発表用のスライドだったが、今回はアブストラクトと、6ページの論文と、約20ページのスライドを作成した。
テーマがもろに医療機器とリスクマネジメントだっただけに、原稿草案は自分の分担だった。TOIEC 600点いかないくらいの実力で、これだけの英文原稿を書き、かつ、30分の英語のプレゼンをしなければいけない(ISSRE 2011 では白坂先生がプレゼンをした)ことのプレッシャーはとてつもなく大きい。
アブストラクトの提出期限が 8月末 で、採用の可否が9月中旬で、ワークショップが11月初旬という日程だった。
そして、9/17 に運命のメールが来る。(論文タイトルは後に少し変更)
Dear Author(s),
We are pleased to inform you that your submission titled “An improved FTA with safety class principle for assessment of risk for software-intensive medical devices” has been accepted to present in MedSRDR 2013.
Please prepare your presentation by addressing attached reviewers’ comments. The maximum 20 pages presentation should be submitted by 9/27/2013.
We are looking forward to hearing your presentation at the conference. If you are
not the author presenting your paper, please forward this message to your co-
author who is doing the presentation.
Sincerely,
MedSRDR 2013 Program Committee
1ページのアブストラクトを書くときも必死だったが、上記のメールが来たときはうれしかった反面、9/27 までに10日間で論文を提出しないといけないというプレッシャーがキツかった。
今回はワークショップなので、20ページのスライド作成でもよかったのだが、どうしても IEEE の論文形式で提出しかたった(その方が断然かっこいい)ので、頑張って論文形式で書こうと思っていた。この場合、MAX 6ページの論文をまず提出し、シンポジウム当日までにプレゼン用のスライドを作ることになる。
アブストラクトと発表用のスライドの英文は、Skype で英会話を学習している
Rarejob の Tuter 達にチェックしてもらった。これは本当に助かった。
しかし、6ページの論文の方は、提出まで10日しかなかったため、インターネット辞書と格闘しながらほとんど自力で書いた。今、改めて読み返してみると英語として修正した方がよいと思われる文言が何箇所かあったと思うけどもう遅い。
9/27 までに 6ページの論文を提出してから、また試練がまっていた。前回、3人の日程の関係で、11/7 のワークショップのプレゼンに行けるのは自分しかいなかったのだ。
毎週末の Skype での英会話レッスンでも毎回どきどきしているのに、英語でプレゼンして質問を受けるなど考えただけでもクラクラしそうだった。
結果的にはなんとか乗りきったのだが、そこに至るまでの苦労と精神的なプレッシャーは正直大変だった。良い経験ではあった。でも、この期間のことについてはあまり思い出したくない気分だ。
こんな数ヶ月間を過ごしていたので、ブログを更新するどころの話ではかった。毎週末、英語と格闘だった。(9月、10月と3連休があったことは助かった)
ということで、前置きが長かったが、今回のブログは旅日記としてみた。
11月6日(水)
行き帰りの飛行機は評判がよいと聞いていたシンガポール航空にした。出発は日本時間の18:50。飛行時間は約10時間で、到着するとロサンゼルスは 11/6 の11:50 となる。(時差-17時間)
今回のシンポジウムの会場は ロサンゼルスのダウンタウンの北側に位置するパサデナ(Pasadena)という都市で、アメリカンフットボールの大学リーグのローズボウルの開催地で高級住宅街とのこと。治安はいいらしい。
空港はロサンゼルス空港(LAX)で、一番心配だったのが、空港からシンポジウム開催場所のWestin ホテルまでの移動手段だ。日本のように鉄道が主流ではないようで、バスかタクシーかと言ったところだが、タクシーは悪い噂を聞くことがある。
そこで、いろいろとインターネットで調べてみたら、乗り合いのシャトルバス(要するにバンに乗客が同乗する)があることが判明。早速、インターネットで行きも帰りも予約した。運転手へのチップはWEBサイト上で0か15%か20%を選択できるようになっている。こういうのが慣れない。
予約した SuperShuttle のバン。実際こんな車だった。
片道$34で安いんだか高いんだかよく分からないが、ちゃんと飛行機の時間とリンクして予約できたので安心した。
飛行機も今やインターネットで予約する時代。すでに予約してあった番号でインターネットで調べてみると、座席の変更や食事の指定ができる。食事はダイエット食や宗教上の指定などかなりの選択肢がある。後で分かったのだが、ちょっとした変更をしてもよい人はここで食事を指定しておくと、食事のサービスのときに真っ先に配ってくれるのでよい。
今回はエアバスA380 で座席は3+4+3 なので、4の端の通路側G列を指定。帰り便は最初の予約時は窓際しか取れなかったが、インターネットで変更ができ帰りの便もG列が取れた。結果的にこれはよかった。D列とG列は通路側でも席を立ってあげるのは一人で済むが、C列とH列は対象が二人になる。11時間も飛行機に乗っていることを考えるとD列とG列がよいことが分かった。
出発当日は、新宿から成田エクスプレスで空港まで移動。成田エクスプレスのホームは新宿駅の一番端の方にあって、意外にたどり着くのに時間がかかる。
成田空港に来たのは2006年以来。今回、6日に出て9日に帰ってくるので、トータル4日間。飛行機の中に22時間いて、泊まりは2日。機内に持ち込めるギリギリの大きさのスーツケースとショルダーバック一つで何とか荷物を積み込めた。
搭乗まで1時間以上あったので、シャワールームを使ってみる。30分で1000円。これから拘束が長いということで一応さっぱりはしたが、ちょっと狭い。もう少し、広いといい。
小型のスーツケースをごろごろと転がして搭乗口まで行くと、若者の集団30人以上がどうも同じ便に乗り合わせるようだ。話しぶりからするとどこかの専門学校の生徒達のようだ。ロサンゼルスまで何しに行くのだろう。
搭乗してみるとラッキーなことに隣のF列の席が空席だった。
シンガポール航空だけにドリンクサービスでシンガポールスリングを注文できる。かなり甘いカクテルだけどもほろ酔いにはちょうどいい。
11時間は本当に長いけれど、エンターテインメントのコンピュータシステムの進化にはだいぶ助けられた。
なにしろ映画は30本以上エントリされている。かなり新しい映画もあって、行き帰りで5本くらいは見た。ウルヴァリン samurai は日本が舞台なのに設定がめちゃくちゃだとは聞いていたが、本当にめちゃくちゃだった。
剣道の試合でバック転したりするし、軍隊の兵士が切腹したりする。よって半分うとうとしながら見る。これは映画館で見なくてよかった。
その後、映画館で二回も見たパシフィック・リムをもう一回見る。やっぱりロボットの動きがかっこいい。
iPhone は機内では使えないものの、座席にUSBの口が付いていて充電はできる。ホテルのベッドサイドにも充電用のUSBの口があった。最近のニーズに合っている。
今回の旅で一番持って行ってよかったと思ったのはスリッパ。相当昔にキャセイパシフィック航空の飛行機に乗ったときは、スリッパが配られていたが、今はないだろうと思い、かかとのあるスリッパを東急ハンズで購入し持参。これはよかった。飛行機の中はもちろんのころ、ホテルの中でもずっと履いていた。
旅行用の折りたたみ式のスリッパでなくぺたんと平たくなるかかと付きのスリッパ。これはちょっとかさばるが持っていって正解。
長い空の旅が終わるとそこはロサンゼルス国際航空、先週、空港のTSA職員が男に射殺されたばかり。先週はこの事件のために、飛行機の発着がかなり乱れたらしい。
とりあえず何事もなく、SuperShuttle の乗り合いバンの停留所で予約番号を告げる。係の人は専用の端末を持っていて、予約番号を入力すると何もかも分かったようで、ここで待つように言われる。
待っている間も、いろいろな行き先のバンが来ては客を乗せて去って行った。その場で代金を払っている人もいた。
しばらく待っていると Pasadena 行きのバンが来たので、相乗りで出発。飛行機もバンも冷房を効かせすぎ。LAは今の時期、昼間は25度を超えるのだが、それでも建物や乗り物の中が寒い。
飛行機の中は毛布が配られるが、それでも寒かった。ウルトラライトダウンのベストを持って行ったのは正解だったが、ジャケットでもよかったくらいだ。
バンに乗ってだいたい30~40分くらいでホテルに到着。高速道路は片側4車線。でも道はがたがたしており、スピードは時速80キロくらいだった。それ以上出すと車がバウンドしそうな感じ。
The Westin Pasadena はたぶん高級ホテルなのだろう。今回のシンポジウムはこのホテルの2階を一週間貸し切りで行われた。シンポジウムの特別価格で泊まれたようで、一泊約150ドルだった。普通にインターネットで調べると一泊230ドルと出る。ホテルの価格はいい加減だ。
ホテルに着いたのが14:00くらいだったので、15:30 からのセッションを聞くことができる。明日のプレゼン発表会場と同じ会場のセッションを聞くことにする。
ロサンゼルスの 15:00 は日本の 8:00。飛行機の中で熟睡できていないし、時差があるので本当に辛い。でも、会場は見ておきたいので、なんとか15:30~17:00 のセッションを眠気を我慢して聞いてみる。
会場は小さい会議室。エプソンのプロジェクターが置いてあって、椅子はせいぜい30個くらいならんでいる程度。「こんな小さい部屋なんだ」と思う反面、これくらいの大きさの部屋ならまあ緊張しないで済むと思う。
Session 72: Test Generation and Coverage という自分自身にはあまり興味がないセッションを聴講。やっぱり、聞いていて詳細が分からない。質疑応答の様子を聞いて「ゾッと」する。そんなの答えられないよ。何言っているのか正確に分からない。
スケジュール表を見ると、18
:00 より Banquest & Awards Ceremony とある。どうもこのシンポジウムは昼食や夕食が出る日があるらしい。(昼食は期間中用意されていたようだ)
だから、何しろ参加費が高い。今回は発表者でも約900ドルを払った。IEEEの会員だと少し割り引かれるが、こんなに高いと会社に出してもらうとしても参加は難しい。一週間参加している人達は、宿泊費や移動の費用もあるのだから、相当な出費だろう。
限られた人達がだけが参加できる場なのだろうか。そう考えると日本で開かれる費用の安いシンポジウムはとても良心的だと思う。
さて、18:00 のBanquest に顔を出してみるとドリンクチケットが配られていて、料理が用意されていた。まったく知り合いがいないので、日本人と思わしき人達に声をかけて聞いてみると、みなResearcher(研究者)のようだ。
ドリンクチケットでワインをもらうものの、話をできる人がいない。みんな談笑しているときに孤独を感じる。眠いしワインも酔いあって、早々と退散して、部屋に戻る。
よく見えないかもしれないが、ホテルの部屋から見える am/pm 。アメリカのコンビニはガソリンスタンドに併設されてることが多いらしく、この店もそう。
この am/pm にはお世話になった。水もここならホテルの売店の1/2 で買える。
ただ、USのコンビニは日本のように品数豊富とは言えない。日本のコンビニは本当にすごい。何でもある。
日本のコンピニにはないもの、それはホットドッグのコーナーでパンを買っていろいろトッピングしてお金を払うシステムのようだった。
ワインで頭がクラクラしながら、明日のプレゼンの練習を一回だけする。
もう日本で何十回と練習してきたから、かなり覚えているが、まだ不安は残る。飛行機の中で練習しようと思っていたが、結局一回もしなかった。
時差のこともあり、熱いシャワーを浴びて寝ることにする。環境の変化に弱いので熟睡はできない。何時間か寝ては起きるの繰り返し。ちなみに、テレビはスポーツを見ているときが一番落ち着く。なぜなら喋っていることを理解しようとしなくても、流れが分かるから。
メジャーリーグのワールドシリーズが終わってしまっていたのが残念だった。このときやっていれば、盛り上がれたのに。
11月7日(木)
発表当日。自分の出番は午前中 11:00~12:30 のセッションの3番目。9:00 からの全員参加のミーティングはとりあえずパス。これに出ていれば、もしかしたら
集合写真に写っていたかもしれない。
まあ、いいや。
いろいろ訳あって、日本から持って行ったカップラーメンをこれも日本から持って行った湯沸かし器でお湯を沸かして食べる。
箸を忘れたが、マドラーが日本あってこれが箸代わり。
スターバックスのコーヒーメーカーはあったが、湯沸かし器はさすがになかった。
先日、大阪の出張したときは、ビジネスホテルに湯沸かしポットがあったので、日本のホテルは細かいところに気が回っていると思った。
ちなみに、Westin でもひげそりも、歯ブラシもなかった。これも持って行ってよかった。なお、Westin には
Make a Green Choice というのがあって、その札を部屋の外にぶら下げておけば、タオルの交換などをしないというシステムだ。
タオルやその他の備品はたっぷり用意してあって、2泊くらいなら、補充してもらわなくても問題ない。部屋も散らかし放題だったので、このシステムはありがたかった。
本番前に一度だけ通しで練習しておく。
30分前に 会場に行くと Yuan Wei さんがプロジェクタと会議システムの準備をしていた。この人は、MedSRDRのプログラム委員でもあり、何回かメールでやりとりした中国系のソフトウェアエンジニアの人だ。
Wei さんの会社では植え込み式の除細動器を作っているそうで、そちらは何を作っているのか聞かれた。どうも午前中の最初のセッションの発表者がこちらに来られなかったそうで、インターネットの会議システムを使ってプレゼンをするらしい。
Wei さんのPCがプロジェクタへの出力がグレー表示になってしまい。困っていた。結局2番目の発表者は、PCを持ってきておらず、自分のPCにUSBからファイルを移して、貸してあげることになった。
そして、本番、自分の番。結局多くの台詞をスライドに埋め込んで、Power Point のアニメーションを駆使したこともあって、約25分のプレゼンテーションはつつがなく終了。
会社でリハーサルを企画してくれて、アメリカ人の社員に批評してもらったこともあり、プレゼン自体はたぶん普通に聞いてもらえたと思う。喋ることを全部暗記することができず、スライドの言葉を読むようになってしまったのはプレゼンテーションとしては残念だったが、スライドだけを後から見てもらう意味ではよかったかもしれない。
日本語のプレゼンテーションならこんなに練習することはなかっただろう。英語だから何十回と練習した。オリンピックの最終プレゼンの佐藤さんのプレゼンも見た。刺激になった。
佐藤さんのプレゼンは何十万人も見たと思うが、こちらは約15人だった。でもまあ、いいや。異国の地で英語のプレゼンできたのだから。
質問は、「どうやったら効果が確認できるのか」とか「ISO 26262 の ASIL を参考にしたと言うが、クラスが下げられたのはどうして分かるのか」といった内容だったと思うが、キチンと言っていることが伝わらなかったかもしれない。だって、質問に対する答えは練習できなかったから。
その分、コーディネータの Wei さんがフォローしてくれて、参加者の人達でひとしきり議論が展開されていた。その中に入れなかったのが残念。
終わった後、日本語で話しかけてく手くれたアメリカ人の方がいて、なぜか必至で英語で答えようとしていた。何はともあれ、終わって良かった。
部屋に戻ると、いろいろな人に報告のメールを書き、しばし休む。
午後のセッションに参加する気力がなく、眠気と戦いながら、商業地区の Old Pasadena に徒歩で行ってみる。
City ホールとメトロ(地上にあるのにメトロ)の駅。ホテルの中は震えるほと冷房が効いているのだが、外に出ると昼間は暑い。たぶん28度くらいはあって、日向では日差しが痛いくらい。
1時間ほど歩いてはみるものの、ちょっとしたお土産が買えるのようところではないことが分かる。別に観光地ではないので、当たり前と言えば当たり前。
レストランはたくさんあった。ただ、この日はシンポジウムでランチボックスを配っていたので、それを get して食べてしまった。
量が多いので、半分残して夕飯もそれで済ませてしまったくらいだ。
とぼとぼと帰ってきて、結局、夜までTVを見ていた。
じっくり観察していたのは日本とのコマーシャルの違いだ。
アメリカのコマーシャルは個別の食べ物のCMがほとんど流れない。マクドナルドとケンタッキーのCMは何度かみたが、日本のようにひとつひとつの食品のCMではない。
目立つのは医療保険のCMかもしれない。日本で流れるようながん保険ではなく、民間の健康保険のCMが結構な頻度で流れる。こういうのにすでに入っている人達がオバマケアの政策に反対するのだと思った。
ようするに国民皆保険ではないから、資産の余裕のある人がより優遇された民間保険に入るのだ。逆に所得の低い人で健康保険に入れない人がいる。これらの人達を救うためにオバマケアの政策が進められている。日本にいるときは、反対する理由がよく分からなかったが、CMを見ていると、なんとなく反対する人達の言い分が見えてくる。
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The Westin Pasadena の玄関前 |
11月8日(金)
帰国する日。飛行機は 14:15 発だが、迎えのシャトルバスは 10:00 ~ 10:15 までに来るという。3時間は見た方がよいとインターネットにも出ていたので、逆算するとそれくらい前に出発しないといけないのだろう。
たまたま、同じバンに日本人の方達と乗り合わせ、話をしたら、自分のプレゼンを聞いてくれた人だと分かる。昨日のうちに知り合いになっていればよかった。
2人のうち、一人は同じシンガポール航空の SQ11便だった。
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ロサンゼルス国際空港 |
ロサンゼルス空港に着くと、噂に聞くセキュリティチェックがあった。上着も脱いで靴も脱いでスキャンもしたが、そんなには時間はかからなかった。
なのでたっぷり2時間も時間が空く。残念ながら気の利いたお土産も豊富にあるわけでもない。ディズニーランドに行くときに降りる空港だから、ディズニーのお土産もたくさんあるのかと思ったら、まったくそんなこともない。
有るのは、免税の酒や高級ブランドショップばかり。そして、帰りも専門学校の生徒をおぼわしき集団と一緒になる。ディズニーランドに行ってきたのかそういう袋を持っている。
空港は広いが成田や羽田のようにそこにいて楽しいという要素には欠けているような気がする。本当に空港の機能だけしかないという感じ。
帰りの11時間。長かった。
成田に着くと、日本時間では午後7時。ここから家に着くまでまた3時間。
たった、30分のプレゼンテーションのために、ここまで苦労するものかとも思ったが、そこに至るまでの過程や努力が大事だったのだろう。
この経験は決して無駄にしてなならず、今後に活かしていかなれけばいけない。また、Researcher も大変だなと思った。現場を分かっていないとか、実際に役にたつ研究をしろといった批判をするのではなく、彼らと協調して何ができるのかを考え、実行することが重要だとも感じた。
結局、世の中に何をを主張するとき、論文という形式を通して伝える必要がある。本を書くのも方法の一つだが、論文も手段の一つだ。
手段が目的になるのはよくないと思うが、あるルールにしたがって世に知らしめることで技術を前進させることが可能なのも事実だ。
ちなみに、ソフトウェア系の論文が力を持つのは、中身のよさだけではないと思う。医学の論文では効果があればとたんに有名になるが、ソフトウェア系の論文は使われなければ効果も広まらないので、世論を形成する必要がある。
そのためには、人脈も必要なのだと思った。ロサンゼルスから日本に戻った学生さん達は何か得るものがあったかなあ。
日本の環境でできることももっとあるように思うし、何よりもコミュニケーションが容易にできるのはよい。海外でもそう言えるようになるにはもっと努力しなくては。
Workshop のサマリ: MedSRDR Session 87の No.3
ISSRE 2011の論文(Slide Share)
ISSRE 2013 MedSRDR で発表したスライド(Slide Share)