2013-06-01

電子出版された著書2冊

技術評論社から出版されているリアル書籍『リコールを起こさないソフトウェアのつくり方』の電子書籍版がリリースされた。

センセーショナルなタイトルだが、中身は至ってまじめな内容で、なぜ、ソフトウェア品質を高める必要があるのか、ソフトウェア品質を高めるためにはどんな取り組みが必要であるかを地道に解説している。

また、後半では、6/7, 7/19 のSESSAME のソフトウェア安全分析・設計セミナの内容にも通じる ソフトウェアの潜在的な価値を高めるためのアーキテクチャについて解説し、具体的にどうすれば実現できるのかを説明した。

価格はリアル書籍と同じ値段で、PDF形式で提供されるので、電子書籍の方が読みやすい、また、タブレット端末で本を読み慣れている方にはお勧めだ。

【こんな方におすすめ】

  • ソフトウェア開発の初級者の方
  • 新人でこれから目指すべき道筋が見えていない方
  • ハードウェアエンジニアで「なぜ,ソフトウェアは問題を起こすのか」を常々疑問に思っている方
  • ソフトウェアプロジェクトマネージメントの技術を学んでいて,どうして自分のプロジェクトでうまくいかないのか悩んでいる方
  • 組織内でソフトウェア品質問題に頭を抱えている方


次に紹介するのは、CQ出版さんから電子出版された『クリティカル・システムに使う市販ソフトウェアの検証方法』だ。

これは、Tech Village で書いたコラムの記事を精査してPDFにしたもので、90ページ525円となっている。

商用のソフトウェア(OTSソフトウェア)をどうやって検証すればよいのか、またどういった検証記録を作ればいいのかを具体例とともに示したもので、リーズナブルな価格設定なので気軽に購入していただきたい。

【解説】 ソフトウェアに対する安全対策の要求は,航空宇宙産業や軍事産業に始まり,医療機器,自動車など,今や多くの電子機器へと広がっている.これらのセーフティ・クリティカル・システムの開発においては,製品が要求される安全レベルを満たしていることを証明するため,システムの検証結果の提出や,適合証明が求められるようになってきている.そのような中で,システムに組み込むOS やプロトコル・スタック,ファイル・システムなどに市販ソフトウェアやオープン・ソース・ソフトウェアが含まれる場合,これらがシステムに危険を及ぼさないことをどのように確認すればよいのだろうか? 本書では,市販ソフトウェアの使用に際して求められるリスク分析や検証作業,市販ソフトウェアの検証記録の作り方について解説する.

どちらの電子書籍もみなさんの商品の価値を高めることに貢献できることを願っている。

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