2008-08-24

安全ソフトウェアの設計(その4)

組込みZine に 安全ソフトウェアの設計~第4回 安全ソフトウェアの実現と維持に向けた取り組み~ を書きましたのでご参照ください。

-ソフトウェア安全確保のための重要な要素-

   □    Design & Verification
  □□□   Methodologies & Techniques
 □□□□□  Rules/Regulations
□□□□□□□ Safety Culture

※Rules/Regulations:Rules/Regulations for Safety Critical System development

この記事のポイントは組織の中にSafety Culture(安全文化)を定着させ、そのSafety Culture(安全文化)に立脚してRules/Regulations(規定/規則)を作り、Rules/Regulations(規定/規則)のもとでMethodologies & Techniques(方法論と技術)が検討され、Methodologies & Techniques(方法論と技術)に基づいてDesign & Verification(設計と検証)が実施されるべきであるということである。

でも、安全文化・品質文化を組織に定着させるのは簡単ではない。かつて、組込みソフトエンジニアは、自分が作っているソフトウェアがどのような製品に搭載され、どのようなユーザーがどんな風に使うのかををよく知っていたものだが、今では必ずしもすべてのソフトウェアエンジニアが、エンドユーザーがどのように製品を使うのかを知っているとは限らない。

汎用に使える市販のソフトウェア部品も増えてきている。汎用なソフトウェア部品を作っているエンジニアはどこまで自分たちが作っているソフトウェアの安全性や信頼性を高めれば要求に耐えうるのかよく分からないこともあるだろう。市販で買ってきたソフトウェアや、自組織内で過去に作られた開発のプロセスがよく分かっていないソフトウェアをそのまま製品に使って問題は絶対起きないと言い切れるだろうか。

こんな時代だからこそ、安全ソフトウェアの設計とは何か、何をしなければいけないのかを考えなければいけない。
 

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