「リアルタイムOSから出発して組込みソフトウェアエンジニアを極める」ですが、印刷製本コストが値上がりで、今までの形式(普通の印刷)や価格では重版はできなくなり、オンデマンド出版で判型がB5になります。価格もちょっとだけ上がって税込み2200円になります。
大きさは一回り大きくなって、やや薄くなり開きやすくなったと思います。
日経BPでの初版が2006年で、その後、エスアイビー・アクセスでの初版が2011年、改訂版が2016年、オンデマンド版が2023年となります。
2006年の初版から 17年経ちもう少しで一万部ですが、まだまだ使える内容です。実際、組込みソフトウェアもネットワークにつながることが普通になって、規模も増大する一方です。とはいうもののソフトウェアプロダクトラインをちゃんと実践している企業ってまだ少ないですもんね。
この本の原稿書いていたときは、セキュリティのことなんか一ミリも考えていませんでしたが、今原稿書くなら、セキュリティについてもガッツリ解説しないとダメなんだろうなって思いますね。
そういう意味では、セキュリティについてもクリアできないと、組込みソフトエンジニアを極めたことにならないんだな。これから社会に出て行くエンジニアって、学習しなければいけないことがどんどん増えていくみたい。でも、そこをAIがサポートして補っていくんだろう。
となると、ソースコード書くところよりも、もっと上流の設計の考え方とか、ビジネスと技術をどう融合させるかといったところのが技術者の大事な役割になると思うので、まだまだこの本が役に立つ時代は続きます。この本は、技術だけでなく、ビジネスや組込みソフトウェア開発そのものにエンジニアがどう向き合うかについても書いたつもりです。
Amazon の原稿判型の在庫がなくなり次第、B5版のオンデマンド版に変わる予定です。